実務的システム開発ラボラトリーに関して

  1. 実務的システム開発ラボラトリー(以下「ラボ」と呼びます)って何ですか。
    2006年度より総合情報処理センター内に設けられた、実社会と結びついた研究教育実践の場です。その時々の技術、課題、流行などを踏まえて幾つかテーマを設定し、学生や教職員の他に、学外の客員/協力研究員の支援を受けて、地域を中心とした場で活躍することができる人材(学生)を育てるとともに、島根から情報技術関連の積極的な情報発信を図ることを目的としています。大学が地域の人々の集う場所(コモン)となることを願っています。
  2. 具体的には、どのような活動を想定しているのですか。
    新たな市場開拓をにらんだソフトウェアの構築や情報サービスの企画・コンサルテーション・啓蒙が考えられます。また、その活動の過程にあって、企業の第一線で活躍している情報技術者などの協力を得て、講義/セミナーを開催することもあります。
  3. 情報関連学部/学科以外の学生ですが、参加にあたっては特別な資格が必要ですか。
    いいえ、特にありません。しかしながら物見遊山的な気持ちでの参加は控えてください。実社会で活躍できる実務的・実践的能力を自ら身につけたいといった意識を持つ学生の参加を期待しています。
  4. 学生にとっては、どんなメリットがありますか。
    学生にとっては具体的なテーマの下に実践的な経験を積むための教育組織であるとともに、事前に情報産業について正しく理解する機会が与えられるという意味で“学内”インターンシップといえます(ただし単位は出ませんので、念のため)。就職先を決めるにあたってのミスマッチを減らすための一助になることはもちろん、実務に長けた能力を磨くことによって就職面で大きなアドバンテージとなるに違いありません。また、一定の水準を超える技能を修得した学生には資格を与えることを検討しています。その能力を活かし、島根大学を更に魅力のある大学に育てるべく協力してほしいと思っています。
  5. 企業にとってのメリットは何でしょう。
    大学との新たな連携の形として、共同研究や受託研究に進む前段階として、ラボを活用いただけます。これをきっかけに、もっと気軽に島根大学を知っていただければと思います。また、実務に長けた即戦力として期待できる情報技術者を確保することが期待できます。
  6. 産学連携センターとの違いは何ですか。
    産学連携センターが教員と企業との研究上のつながりを促進しようとするのに対し、ラボでは学生を主軸に据え、大学と社会の新たな連携の形を模索しようとしています。すなわち産学連携が、大学が担う社会活動のひとつである研究を切り口にして企業と協調しようとするのに対し、大学のもうひとつの責務である教育活動を企業の協力の下に推進しようとするものです。
  7. ラボの活動に参加したいのですが。
    総合情報処理センター窓口にお越しください。参加にあたって必要な書類をお渡しします。
  8. ラボで取り扱ってほしいテーマがあるのですが。
    総合情報処理センターにお申し出ください。内容を検討させていただき、ラボの趣旨に沿うと判断したものについては参加者を募ります。